名古屋始発の在来線特急で唯一乗ったことのなかった特急南紀。この2023年7月に特急南紀がキハ85系からHC85系に置き換わるということで、キハ85系に乗ることができる最後の機会なので特急南紀に乗って熊野まで世界遺産巡りに行ってきました。
名古屋から熊野古道の観光というと日帰りは難しそうと思われがちですが、今回のように特急南紀号を利用すれば日帰りでも世界遺産4か所を回ることができるくらい十分に観光できるので、参考になるのではないかと思います。
YouTube動画
目的地
参考旅程
下記参考旅程は2023年5月現在の休日ダイヤを元に記述しています。
[行き]
名古屋 8:02
↓ 特急南紀 1号
熊野市 11:13
[ウォーキング]
熊野市駅
↓ 徒歩
獅子岩
↓ 徒歩
七里御浜
↓ 徒歩
熊野古道 松本峠
↓ 徒歩
鬼ヶ城
↓ 徒歩
熊野市駅
[帰り]
熊野市 17:50
↓ 特急南紀 8号
名古屋 20:49
参考費用
大人1人+子供1人の料金で表示しています。また食費は別途としています。
土休日は名古屋~紀伊長島は青空フリーパスが使えるので、青空フリーパスを使うと安くすることができます。みどりの窓口で買うときは「乗車券は紀伊長島までは青空フリーパスで」と言わないと普通に名古屋~熊野市の乗車券を発行されるので注意が必要です。
今回はキハ85系引退直前ということで混雑が予想されたため、指定席を利用しました。
[土休日]
[平日]
と、上記では青空フリーパスを使用した費用を書きましたが、後日さらに安い「南紀・熊野古道フリーきっぷ」というそのものズバリのきっぷがあるのを知ったので、以下に書いておきます。たぶん平日でも土休日でもこちらが最安なのではないかと思います。
大人 | 子供 | |
南紀・熊野古道フリーきっぷ | ¥8,380 | ¥4,190 |
合計 | ¥12,570 |
旅行記
特急南紀は名古屋から関西本線を走りそのあと伊勢鉄道線を経由して紀勢本線で熊野からさらに紀伊勝浦まで走る特急列車です。紀勢本線の多岐駅あたりまでは住宅街や田園地帯など平地を走り、紀伊長島までは山間部、そのあとは入り組んだ海沿いを走っていきます。
名古屋を出発して3時間ちょっとで熊野市駅に到着。
到着してまず駅前のお土産屋さんで昼ごはんに食べる熊野地方の郷土料理「めはりずし」を購入。あとでどこか景色のよいところで食べることにします。
熊野市駅からは下の地図のように世界遺産4か所を獅子岩→七里御浜→熊野古道 松本峠→鬼ヶ城と約7.5kmのコースを歩いて巡ります。
獅子岩までは徒歩で10分くらい。バイクで立ち寄って写真を撮ってる方が何人かいました。
獅子岩から海岸に降りることができるので、ここから七里御浜を歩いて熊野古道の松本峠方面に向かいます。地図では途中に川がありますが、川は地面の下を通っているので道路まで行かなくても川を越えることができます。
七里御浜はここから紀宝町まで約22km続く日本一長い砂礫海岸だそうです。途中海岸に落ちているものを観察しながらゆっくり歩いたというのもありますが、砂利で足を取られやすく歩きにくいので、獅子岩から木本町交差点まで40分ほどかかりました。
木本町交差点から住宅街を抜けて松本峠の西側の登り口まで歩きます。
動画にもちょっと書いたのですが、松本峠は東側から登ったほうが熊野古道らしい風景を楽しめるので、獅子岩→七里御浜→鬼ヶ城→熊野古道 松本峠という順序で熊野古道の東側登り口から登ったほうがよいかもしれません。
今回は西側登り口から登ったので、登り口付近にある見晴らし場から頂上の松本峠地蔵まではわずか5分ほどで着きました。松本峠地蔵から南に歩くと鬼の見晴らし台まで行くことができるようなので、もし時間に余裕があればちょっと寄り道で行ってみるとよいかもしれません。
松本峠地蔵のベンチで熊野駅前のお土産屋さんで買っためはりずしを食べていたら、森のほうでコンコンコンコン音がするので、何かと思って調べてみたらこのあたりにはキツツキがいるようで、姿は見えなかったのですがしばらく音が響いていました。
松本峠地蔵でしばらく休憩した後、今度は東側の登り口まで下りて鬼ヶ城まで歩きます。
鬼ヶ城は駐車場も広く大きなお土産屋さんもあるので、多くの観光客でにぎわっていました。ちょっと奥のほうの遊歩道まで歩いたあと、お土産屋さんでおやつ休憩。熊野地方の柑橘系を使った新姫ソフトクリームを食べたのですが、この日はちょっと気温が高めだったので歩き疲れたあとにちょうどよかったですね。
鬼ヶ城を見た後は、松本峠の下を貫く歩道トンネルを通って熊野市駅に戻りました。
帰りの列車は熊野市駅17:50分発の特急南紀8号。この時間に乗ると名古屋到着が21時前でちょっと遅いので、もうちょっと早い時間の列車があるといいのですが、この1本前だと熊野市駅発12時台になってしまうんですよね。