前回、2022年の春に乗った飯田線秘境駅号の記事を書きましたが、先日飯田線の普通列車に乗って秘境駅巡りをして、ついでに飯田線秘境駅号のイベントが開催されている平岡駅にも行ってきました。
今回は天竜峡まで車で移動して、天竜峡を起点に秘境駅巡りをしました。名古屋から豊橋経由で電車に乗ってくると、かなり時間のロスになり巡ることができる秘境駅の数が少なくなってしまうため、天竜峡駅を起点にするのがおすすめです。
今回はYouTubeチャンネルの動画の内容に沿って記事を書いていこうと思います。
YouTube動画
目的地
大嵐駅、小和田駅、平岡駅、中井侍駅
参考旅程
下記参考旅程は2024年5月時点の休日ダイヤを元に記述しています。
名古屋IC
↓ 中央自動車道(自家用車)
天竜峡
天竜峡 9:14
↓ 普通 中部天竜行き
大嵐 10:16
大嵐 11:11
↓ 普通 天竜峡行き
小和田 11:16
小和田 13:19
↓ 普通 岡谷行き
平岡 13:39
平岡 15:46
↓ 普通 豊橋行き
中井侍 15:56
中井侍 16:17
↓ 普通 天竜峡行き
天竜峡 17:16
天竜峡
↓ 中央自動車道(自家用車)
名古屋IC
上記では最後の列車で、中井侍から天竜峡まで乗っていますが、途中の為栗駅や田本駅で一度降りてもそのあと約1時間後にまた普通列車が来るので、プラス1時間ほどでもう一駅秘境駅を巡ることもできます。
上記の旅程を時刻表に色付けすると、
のような感じになります。
このほかにも、
のような小和田駅、金野駅、為栗駅、田本駅、中井侍駅、千代駅の6駅を巡るパターンや、
のように相月駅まで乗って通称「渡らずの鉄橋」を通って、そのあと大嵐駅、中井侍駅、小和田駅、田本駅、為栗駅の計6駅を巡るパターンもあるので、いろいろ試行錯誤しておもしろそうな旅程を考えてみるのもおもしろいと思います。
参考費用
大人1人+子供1人の料金で表示しています。また食費は別途としています。
大人 | 子供 | |
名古屋IC⇔天竜峡IC 往復 高速ETC料金 | ¥4,340 | – |
燃料代(220km, 10km/l, ¥170/l で計算) | ¥3,740 | – |
青空フリーパス(※) | ¥2,620 | ¥1,310 |
合計 | ¥9,800 |
※ 今回のパターンであれば、区間ごとに清算すれば大人+子供で¥2,710で済ませることができますが、清算が面倒なので青空フリーパスを利用しました。
旅行記
まずは車で中央自動車道を走って天竜峡に向かいます。途中多治見あたりで渋滞に遭遇し予定より少し時間がかかりましたが、多少の渋滞は想定していたので9時前には天竜峡の駅に到着しました。
天竜峡駅の窓口で青空フリーパスを購入し、さっそく上り中部天竜行きの普通列車に乗り込みます。
まず最初に目指すのは大嵐駅。今回の旅程の中で一番長い距離を乗る区間になります。千代駅、金野駅などの秘境駅号も停車する駅を通り過ぎ、このあと降りる予定の平岡駅、小和田駅なども一旦通り過ぎます。
1時間ほどで大嵐駅に到着。大嵐駅の駅舎は東京駅に似せて造ったそうで、ミニチュア東京駅のような感じです。駅舎の待合室はとてもきれいに手入れされています。
すぐ近くに旧大嵐駅のホームがあるそうなので行ってみます。ホームの上には松の木が生えていてもうかなり昔のホームであることがわかります。ホームの近くの山の斜面には猿の群れがいました。
旧ホームのさらに奥の1kmちょっとあるトンネルの向こうには、夏焼集落という小さい集落があったそうですが、2015年に最後の住民が引っ越して現在は無人となっているようです。
吊り橋のほうに行ってみるとダム湖を見渡すことができます。駅に戻る途中にダム湖を移動する浚渫船が遠くに見えました。
大嵐駅に戻るとちょうど豊橋行きの特急伊那路号が通過していくところでした。
次は下り天竜峡行きの普通列車で小和田駅に向かいます。小和田駅は大嵐駅の隣の駅なのですぐに到着します。隣と言っても徒歩だと山の中をひたすら歩いて何時間もかかるのではというくらい小和田駅はとんでもない場所にあります。
小和田駅ではほかにも数人ほど降りていきました。
小和田駅の周辺は、駅前の朽ちたバイク、雅子様ご成婚時に作られた椅子、元製茶工場(?)の廃屋、壊れたミゼット、など見どころがいくつかあります。
小和田駅滞在時間が1時間ちょっとあるので、ひととおりぐるっと散歩したあとここでコンビニで買ってきたおにぎりでお昼ごはんにします。
そうこうしているうちに秘境駅号が到着。さっきまでほとんど人のいなかった小和田駅が、この時間はとてもにぎやかになります。そして秘境駅号を見送り、そのあとの後続の下り岡谷行き普通列車でイベントが開催されている平岡駅に向かいます。
秘境駅号は平岡駅で開催されているイベントのため長時間停車するので、この普通列車に乗ると平岡駅でまた秘境駅号に追いつきます。しばらくするとまた秘境駅号は平岡駅を出発するので、イベント会場から秘境駅号を見送ります。そしてまたしばらくすると今度は上りの秘境駅号がやってきて、再び平岡駅がにぎやかになります。
上りの秘境駅号はさっきとは逆方向なので、イベント会場ではなくホーム上でのお見送りになります。
次は上り豊橋行き普通列車で中井侍駅に向かいます。
中井侍駅は少し歩いたところに茶畑があるらしいので、ちょっと行ってみます。急な上り坂を上ったところの斜面に茶畑があり、川の向こうの山までよく見える開けた景色がきれいでした。
中井侍駅からは下り天竜峡行き普通列車に乗って天竜峡駅に戻ります。この列車が本日最後に乗る列車になります。途中どこかの駅で降りてもまたすぐ1時間後に普通列車が来るので、もう一駅降りてもよかったのですが、帰りの車の運転もあるので少し早めに戻ることにしました。
天竜峡からはまた中央自動車道を走って帰ってきました。